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~回想まちあるき~ 三条の産業を支えた古き良き鍛治町

新潟における数々の誇れるものの中に
燕三条の金属産業があるのではないでしょうか。
生活に密着した様々な道具。
歴史の中で文字通り磨き上げられた技が
その道具に結集しているような気がします。

今回、燕三条まちめぐりツアーの一環で
三条市内の鍛冶町をめぐるツアーに参加してきました。

スタートは三条鍛冶道場。

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ここは本派三条別院があったところで
写真で見たらなかなかの建築物。
壊されたのはもったいなかったのではと思いますが
これも時代の流れでしょうか。

町名変更されて今は変わってしまいましたが
旧町名が併記されているのはすごいと思いました。
町の名前への愛着を強く感じます。

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解体寸前の建物を買い取って
デイサービスと地域の人々が気軽に集まれる場所としてスタートした「かじまちの家」

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立派なお屋敷に地域の方やお年寄りが明るく元気にお過ごしになっていました。
ちょうど中庭では紅葉が見頃でした!

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歩いていて面白いものを発見!
マンホール!

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ペンチやレンチのデザインです。
いかにも三条らしい!


鍛冶といえば赤々と燃えさかる火の中に鉄を入れて
真っ赤になった鉄をたたくというイメージ。
進光鋏製作所さんは旧鍛冶町にあって
まさにそのイメージそのままの場所でした。

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鍛冶職人の外山さんは鉄から手作りで鋏を作り上げる数少ない職人さんです。
真っ赤に燃える火の中に差し入れた鉄の棒が
見る見るうちに叩かれて鋏の形になっていきます。
見ていて本当に面白い!

あとは曲げるだけとなったら部屋の中の台の上で
魔法のように曲げていきます。

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そしてあとは調整。
部品を一切使わないシンプルな形。
だからなおさら職人の繊細な技が切れ味に影響してくるのでしょうね。

こんな素晴らしい技を拝見した後で外山さんが語ってくださったことは
生活スタイルの変化で握り鋏の需要が少なくなってきたこと。
コストに見合う製造方法になってきたために
手づくりの技が受け継がれなくなってきたこと。
そしてもう10年もすればこの握り鋏を作り技術も途絶えてしまうであろうこと。

なんと寂しいことか・・・
でもそれは私たちが握り鋏を使わなくなってきてしまったこと
そして手づくりの握り鋏に価値を見いだせなくなってしまったということなのでしょう。

何とも惜しいことですが
これが時代の趨勢なのかと痛感します。

この後は和釘作成体験!
和釘は三条の金物産業の原点!
いろいろな和釘があることに驚きましたが
体験は階折れ釘と丸頭釘。

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ベテランの職人さんに教えていただきながら作成しました。
私、意外に筋がいいらしく手際よく完成!
我ながら上出来です!!

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同じグループの方の制作風景。
階折れ釘の頭を曲げるところ。

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まぁ大半は職人さんに手伝っていただきましたが
最後に三条鍛冶の刻印を入れていただいて完成です!
なかなかできない体験をさせていただきました!!

今回まちあるきの案内をしてくださったお一人の会社にご案内いただきました!
そこは相場紙器製作所さん。
鍛冶町で紙??と最初思ったのですが
製品は箱に入れるのが当たり前。
その箱を作っていらっしゃる会社です。

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製品に合わせて細かく注文が出るとか。
それに対応されて少量多品種の製品をお作りになっているということでした。

金属の町はこういった会社をはじめいろいろな業界で成り立っているのですね~

今回はグルメも
三条名物カレーラーメン!
初体験です!!

場所は大黒亭さん

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シンプルな中にもコクがあってラーメンとマッチしていました!
今度はいろいろなお店を食べ比べしてみたいですね~

前回は燕、今回は三条のまちあるきでしたが
県央地域はなかなかなじみのないところ。
こういった企画で街をよく知ることができることは
本当にいいことだと思います。

また来年もあるそうなのでぜひ参加したいと思います!!


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コメント

えみこさんこんばんは!
当地にお越しいただきまして感謝です。
本願寺派の別院・・今もし存続していると貴重な洋風寺院ということでけっこうよかったかもしれません。今は与板の別院と統合されています。
まさか寺がなくなるとは思ってもみませんでしたが。

さて物づくりの街を堪能されて何よりでした。
新潟市とくらべて華やかさはあまりない街ですが、結構掘り出し物があったりもします。

>夢の旅人さん

お近くにお邪魔しました!
別院をはじめ結構たくさんの建物が取り壊しになったと聞きました。
今残っていれば・・・と思いますが
その時のベストな選択だったのでしょうね。
三条や燕はまさに掘り出し物の町という感じがします。
また春もあるようなのでぜひ参加させていただきます!!

 手作り、物作りのまちですね。
こうした技が伝えられなくなっていくのは、寂しい限りです。でも、いつか、機械の限界があらわれて、人の手業が見直されるときが来るような気がします。
 私の母が祖母から言われた言葉「お手は宝」
 その通りだと思います。
 燕三条には、「宝の手」がいっぱいですね。

>まなみさん

機械の限界はあっても
人の手の限界はないように思います。
先人の例をとっても気の遠くなるような技を持って
今に技術が伝えられてきました。
きっとこの技術の絶えることはないものと
心から願います。

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