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酵母があれば蔵が残ったのと同じ

日本沈没という映画がありましたが
その中でとりわけ印象に残っていたシーンがありました。

主人公(草なぎ剛演じる)は会津の造り酒屋が実家なのですが
蔵を継いでいる和久井映見演じる主人公の姉が
会津から避難する時に
酒蔵の酵母を試験官に入れて
「これがあれば世界中どこでもここの酒が作れるから」と言って
大切に持ち出すというシーン。

酵母さえあれば
蔵の味を残していくことができる。
なぜかそのことがとても心に残ったのです。

このことをなぜ書こうかと思ったかというと
このシーンそのままのことが
福島県浪江町の造り酒屋さんで起きていることを知ったからです。

浪江町の造り酒屋さんの酵母タンクはすべて津波で流されてしまい
酒造りを一度はあきらめられたとか。
ところが試験場に酵母が奇跡的に残されていて
お酒が飲めなくなることを寂しがる町民のために
会津でタンクを借りて酒造りを開始したそうです。

「酵母があれば蔵が残ったのと同じ」
杜氏さんの思いです。

ニュースでも水や米が違う中で
同じ味の酒を作ることは難しいことだと言っていました。
でも、町のみなさんになじみのある自分のところのお酒を飲んでもらいたい、
その一心で作られるお酒は素晴らしい味のお酒になることでしょう!

そうした一つ一つが
避難しているみなさんの力になることを願うばかりです。

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コメント

>試験場に酵母が奇跡的に残されていて
間一髪ですがこれでそのお酒が絶える心配がなくなった訳ですからすごい強運と生命力を感じます。
そのお酒が出回って復興につながることを願ってます。

>夢の旅人さん

本当に奇跡だと思います。
蔵の方もあきらめていたと思いますから。
陸前高田の一本松もそうですが
こういう大災害でも何がしか残るものはあるのだなと思います。
どうか醸造がうまくいって
復興のシンボル的なお酒として日本中で販売されるといいですね

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